能登の幸を握りしめ、地域と共に歩む
穴水駅から徒歩1分。創業40年以上、愛され続ける寿司店
こんにちは。幸寿しです。
のと鉄道穴水駅前に店を構え、創業から40年以上、地元の皆様に愛されてきました。
今日は、幸寿しの歴史を少しだけご紹介させていただきます。
幸寿しは、初代店主である橋本公生が1981年に創業しました。
公生は、能登町の漁師町の生まれ。
昔ながらの職人かたぎで、温かみにあふれる人柄で「魚が嫌いな子どもには味付けを変え、女性客にはシャリを小さめに握った」という想いを持って向き合い、おかげさまで多くの人に慕われていました。
ピンチをチャンスに変えた、初代店主の挑戦
時代の流れと共に客足が減少し、店は苦境に立たされることもありました。
しかし公生は、50歳にして全国から能登・穴水に足を運んでもらいたいと思い、インターネットの世界へ飛び込み、能登の海の幸を全国に発信。
最初は思い通りに行かずにPCを壊してしまうこともあったようですが、セミナーなどを受講しながらスキルを習得し、新たなお客様との出会いをWEB上でも作ることができました。
能登を襲った大震災
そんな矢先、2007年、能登半島地震が発生し、店舗も被災し、営業は困難な状況に。しかし公生は諦めませんでした。
地震直後からブログで町の様子を発信し、被災者への炊き出しや弁当の提供など、地域復興に尽力してまいりました。
3ヶ月後、駅前に店を再建し、その後も能登の食材を使った丼をPRする「能登丼」の取り組みにも積極的に参加し、地域を盛り上げました。
二代目・未来へ。
2016年、公生は62歳で他界。
店は、長男の忍が二代目としてお店を引き継ぎました。
忍は、父の思いを引き継ぎながら、新たな挑戦を始めます。
2度の震災にも負けずに困難を乗り越えていく
そして2024年1月1日、再び能登半島地震が発生し、幸寿しもまた被災しました。
幸寿しは被災者に寿司や弁当を届け、炊き出しを行うなど、地域のために奔走しました。
困難に立ち向かいながらも、地域と共に歩み続ける「幸寿し」。
そこには、二代にわたる店主の熱い思いと、能登の豊かな食文化が息づいています。
ぜひ一度、穴水町を訪れて、「幸寿し」の絶品寿司を味わってみてください。